うたらぼ

第二回「ボイパの音の種類を整理する」

きいち その他, ボイパ, 演奏, #ボイスパーカッション, #ボイパ, #リズム, #初心者向け,

第二回は「ボイパの音の種類を整理する」というテーマです。

第一回「ボイスパーカッションが意識したい3つのこと」の記事で書いた
三つ目『リズムと「音色」で曲を作る』
に関わる内容です。

まずは、ボイスパーカッションの2つの種類を紹介します。
これからボイパを始めようとしている人は、どちらができる様になりたいのか、考えてみてください。

1. ボイスパーカッションのやり方は大きく分けて2つ

ボイスパーカッションのやり方には大きく分けて二つの種類があります。

正確な名称は無いように思いますが、その二つは一般に
「有声」と「無声」
と呼ばれます。

その名の通り、
「音を出すにあたって声を使うかどうか」
が違いになります。

また、どちらのやり方でもボイパが出す音は、基本的にドラムセットと同じです。
・バスドラム
・スネアドラム
・タム
・ハイハット
・シンバル
・クラッシュシンバル
・リムショット
がメインです。

それでは、有声と無声の違いをみていきましょう。

2.有声ボイスパーカッションってどんな音?

百聞は一聴に如かずと言うことでまずは聴いてみましょう。
僭越ながら筆者が演奏します。


いかがでしょうか。比較的ドラムの音色に近いのが特徴です。
筆者は有声をメインとして使っています。

文章でやり方を説明するのは難しいのでここでは省略しますが
(いつか動画でも出せたら、、)
基本的には
舌を使って出す破裂音+声
でバスドラムとスネアドラムを表現しています。
音としては「t」の発音に近いです。

この有声の特徴をメリットとデメリットに分けてまとめます。

【メリット】
・声で音色をつけているため、音色の調整がしやすい
・ドラムの音に近く、ドラムを使った原曲の雰囲気を出しやすい
・スネアドラムの連打が可能
・ダイナミクス(曲の強弱)をつけやすい
・一音あたりの余韻が長く、深みを出せる

【デメリット】
・ハイハットを含めた細いリズムを打つのが難しい
・一音一音が重くなりやすく、疾走感を出しづらい
・参考にできる奏者が少ない
・安心して聴けるレベルになるまで時間がかかる

有声は無声に比べて奏者が圧倒的に少ないです。
これは、プロも学生も同じだと思います。
したがって教えられるor参考になる動画を出している人が少ないため
なかなか習得が難しいかもしれません。

代表的な奏者は
・おっくん(RAG FAIR)
・渡邉崇文(INSPi)
・ヤシ(チン⭐︎パラ SMELLMAN)
・岡本隆宏(AーZ)
などの方々が挙げられると思います。

ちなみに、有声ボイスパーカッションは女性にはやや不向きです。
バスドラムを打つときの低音がどうしても高くなってしまい、軽い音になりやすいためです。
バスドラムだけ無声を使ってスネアドラムは有声という手もありますが、かなり訓練が必要だと思います。

3.無声ボイスパーカッションってどんな音?

再び、僭越ながら筆者がサンプルとして演奏します。

いかがでしょうか。
スネアドラムの音色にムラがあって、まだまだという感じですね、、、
Beatboxと基本的な演奏法は同じで、派手な印象を受けます。

無声は
「唇の破裂音」
でドラムの音を表現しています。

バスドラムは唇を厚く振動させて低い音を
スネアドラムは唇を薄く振動させて高い音を出す場合が多いです。
音としては「P」や「B」の発音に近いです。
また、無声とは言いつつも声を混ぜる人もいます。

なお、無声は有声に比べて個人差が大きく、今回のサンプルや、やり方はあくまで筆者の方法となります。

無声の特徴をメリットとデメリットに分けてまとめます。

【メリット】
・細かく刻むリズムを打ちやすい
・音圧を出しやすく、派手な演奏ができる
・軽めの音や細かいリズム、ハイハットを挟みやすく疾走感のある演奏がしやすい
・海外アカペラのコピーに使える
・やり方の動画、奏者が豊富で上達しやすい

【デメリット】
・音が短調になりやすく、表現をつけるのが難しい
・スネアドラムが連打しにくい
・バスドラムが軽くなりがちで、ふわふわとした演奏になりやすい

海外のアカペラグループのパーカッションはほぼ無声です。
代表的な奏者を挙げるとキリがなくて難しいのですが、筆者が好きなのは、、

・アダム・ラップ(Home free)
・Eugene Rocha(Boyz Nite Out)
・Paul Stiller(Vox One)

などです。かなりニッチな趣味かもしれません。
自分でいろんなアカペラを聞いて聴き比べるといいですね。

4.どんなふうに使われているのか聴いてみよう

有声と無声の違いが何となくわかったところで、それぞれがどんなふうに使われているのか聴いてみましょう

まずは有声から

INSPi / ルパン三世のテーマ

この曲、ベースが凄すぎてついついそっちを聴いてしまうんですけど、
ボイパもなかなか真似できない難しいことをやっていると思います。
冒頭のリズムはかなりリズム感が無いと実際のライブでテンポが崩壊しそう
AメロとBメロでスネアの音色を変えているのも注目ポイントです。

SMELLMAN ヤシ

SMELLMAN のパーカッション ヤシさんの個人チャンネルの動画です。
一つ一つの音をかなり丁寧に打っていて、歯切れが良いです。
このチャンネルで有声ボイパのやり方も紹介されているので、参考にしてみてください。

有声は公式チャンネルで音質の良い動画が少なく、、、ご紹介できる動画が少ないです。

続いて無声です。

Duwende / This Christmas

あえて生音の動画を選んでみました。

DuwendeのパーカッションEdward Chungさんは、手を叩いているかのような余韻をほぼ残さないコンパクトなスネアドラムを打ちます。
こんな音圧普通でません。
ボイパに注目して聴くと物足りなく感じるかもしれませんが、決してボーカルを邪魔せず、周りが歌いやすいボイパです。

Duwende / Smooth Criminal
ちなみにベースがイケメン

続いて、おそらく世界で最も再生されているであろうアカペラの動画を
おそらく、このページをみている人は全員見たことあると思いますが笑

Pentatonix / Daft Pank

この動画、3.3億回も再生されています。とんでも無いですね。
パーカッションのKevinは一般的なスネアドラムとしての音は使わずに、
リムショットを使用します。
硬い金属音のようでもありますが、一般的なリムショットよりも音が低めで耳障りが良いのがいいところですね

5.ボイパのやり方はみんな違ってみんないい

これが結論なんです。
人の口の形は様々ですので、同じやり方でも人によって音色は全然違います
ただ、目標はあった方がいいと思いますので、いろんなアカペラを聞いて、いろんな音を知ることが大事だと思います。

そしてその音を実現するためには、いろんな音が出せるように日々研究するしか無いですね。

次回をお楽しみに!

きいち

ボイスパーカッション12年目のアカペラーです。特に何の活躍した経歴もありませんが、記事を書きます。千葉大学T.o.N.E.出身。 趣味はカメラ 社会人ではre Lifeというアカペラサークルに所属しています。

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